前回のお話はこちら
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前回の続きより・・・
家の中もかなり異様である。
いや、異様であると最初は気付けなかった。
友達の家に遊びに行くようになってから「異様だ」と言う事に気がついた。
普通の家は、窓や玄関などの外から侵入出来る所に鍵がかけられているのが普通である。
しかし家は違っていた。
トイレと兄弟3人の部屋以外、全ての所に鍵がかけられているのだ。
理由は簡単で、3人兄弟が簡単にリビングや寝室などに入れないようにするためだ。
リビングで寛いでテレビを見る・・・そんな当たり前の事は出来ない環境だった。
今から考えたら、行けるところが自室とトイレ位なので、家にいるのに刑務所の中みたいな暮らしだった。
小学4年生位になると、話題が芸能人やドラマ、アニメの話題になってくる。
しかし、テレビを見ることは許されないので全く話題についていけなくなるのだ。
学年が高くなればなるほどそれが顕著に現れ、クラスでもだんだんと浮いた存在になってきて悲しかった。
学年が上がってくると、周りもオシャレなどに目覚めてくる。
しかし服なんて当然買ってもらえる訳がなく、1年に1回か2回ワンセットで買ってもらえればいいほうだった。
しかも母親が家事をあまりしない人だったので、洗濯物も自分でしなければならない。
もともと服が少ない上に、学校に行って洗濯をしていたら当然服が回らなくなってくる。
毎日同じ服装、しかもボロボロの格好。
退屈な小学生からしたら、イジメの格好の餌食だった。
心無い同級生に「バイキン」「貧乏人」「キモイ」と散々罵られる毎日が始まった。
服装だけではない。
お風呂も毎日入れた訳ではない。
酷い時は一週間程お風呂に入れてもらえない場合もあった。
それもあって更にいじめは悪化していったのである。
先生も余計な事には関わりたくなかったのだろう。
見るからに異様な出で立ちの3兄妹なのに、特に家庭訪問するなどもせず「放置」されていた。
イジメもわかっていながら見て見ぬふりだ。
家では両親に暴力を受け、学校ではいじめられ、散々な毎日を過ごしていた。
この頃から学校に行くと見せかけてずる休みをすることが多くなっていた。
日々親の顔色を伺いながら過ごす毎日。
少しでも親の機嫌を損なうと酷い暴力が待っている。
両親は決して自分の「手」は使わない。
必ず何かしらの「道具」を使って殴ってくる。
ほうきの柄、長い定規、竹刀、なわとびなど殴れる物はなんでも使って殴ってくる。
そして顔は絶対に殴ってこない。
明らかに外から暴力を振るっている事が分かる所には傷を残さない。
機嫌が悪くなるスイッチは突然だ。
私達3兄妹の部屋は2階にあって、親が階段を登ってくる音が恐怖でしかなかった。
殴られることがわかっているからだ。
子どもが悪い事をして叱る時は普通、きちんと何が悪かったのかを教えて叱るのが「躾」だと思う。
だが3兄弟は特に悪い事をしていなくても、親の機嫌次第で殴られていた。
時には本当に理由無くストレス発散の為のサウンドバックの様な扱いを受けた事もある。
殴る回数が多くなってくると、年から年中身体中に、ミミズ腫れやら青アザやらが必ずある状態になる。
冬はまだいい、服で覆われていて隠す事ができる。
夏は隠しきれず、「どうしたの?そのキズ」と同級生によく質問されていた。
だから水泳の授業が大嫌いだったし、体育などで着替えなけれいけない時はなるべくみんなから隠れるようにして着替えていた。
学校から帰ってくると、家に鍵がかかっていて入れない事が度々あった。
鍵を持つことは許されていないので鍵がかかっていると中に入ることは出来ない。
父親は自営業なので、時々帰ってくるのが早い。
自分より遅く帰ってきたら何時だろうと締め出すのだ。
雨が降っていようが、真夏ですごく暑かろうが、外が大雪で荒れていようがお構いなしだ。
特に悪いことはしていないのに、中に入れて欲しくて外から懇願する。
「ごめんなさい、中に入れてください」
と。
それで中に入れて貰える日はまだ良かった。
最悪機嫌が悪いとそのまま外で一夜を明かすことも時々あった。
続く・・・
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